タゴールを読む朝に

年末は土方巽とジュネの文章を読み、時を過ごした。 年明けて、電車を乗り継ぎ、身内を訪ねて挨拶をすませ、ようやく自分の時間を取り戻す。 而立書房は「ヘンリー・ソロー全日記」1851年 山口晃訳 を購入し、秋口から夜な夜な読んでいる。順を追って購入して…

晴れの日に重たい西瓜を自転車で運ぶ

おじさんの記事を読み、世界について色々と思う。 どうしようもないなと。 個人的には、今現在ブルデューを読みながら 「悲惨」という状況は、多くの人はそうとは知らずに 無自覚のまま抱え込み、その苦痛を何らかのせいにしているように思えてならない。 無…

落合川のほとりで

連休。 一昨日は、三鷹の古本屋で綺麗な状態の文庫に惹かれて7冊購入。 井筒俊彦、H.D.ソロー、ジャン・ジュネの文庫。 ピエール・ブルデュー著「世界の悲惨」は二冊目に入った。非常に興味深く読んでいる。橘木俊詔著「中年格差」も合わせ読んでおり、これ…

無のひとひら

緊急事態宣言後も相変わらずの満員電車に乗って通勤する日々。 最近は久しぶりに映画を観た。 ジャン=リュック・ゴダール監督「さらば、愛の言葉よ」 《大切なのは過去の感情や経験ではなく、静かなる粘り強さである》 映像のどこを切り取っても、光と影の深…

孤独のうちなる祈り

いつかは読もう。いつかは聴こう、または弾こう。そのうちに会おう。 そのタイミングは中々来ない。強いて言えば、来ることはないだろう。 それなりの危機感があり、所有物の整理を始めた。 自分なりに「時間」を見つめ直す行動が整理となった。 本棚に残す…

孤独のうちなる祈り

いつかは読もう。いつかは聴こう、または弾こう。そのうちに会おう。 そのタイミングは中々来ない。強いて言えば、来ることはないだろう。 それなりの危機感があり、所有物の整理を始めた。 自分なりに「時間」を見つめ直す行動が整理となった。 本棚に残す…

ジャズ

暑中お見舞い申し上げます。 夏休みを使って、家の障子の張り替えをし、玄関と室内のドアをメンテナンスをした。もう何年も使っていない、ジャズの教則本や譜面を買い取りに出して棚を整理。 ジャズの勉強はとても楽しかった。 今はたまにギターを弾く程度。…

供述によるとペレイラは、、、

昨日は一日雨。 ガブリエル・ガルシア=マルケスが愛読したという、セルバンテス作「ドン・キホーテ」岩波文庫、前編1を早朝から一気に読んだ。笑った。続きは図書館にリクエストしているが、コロナの影響で閉館しているのであきらめて、机に横積みしている…

鋭敏さと「予告された扉の言葉」について

『だから、言ったじゃないか。もう俺は知らないぜ』 おじさんのそんな言葉が夢に出てきて、朝早く起き出してパソコンを開いた。 《 類としての人心の驕慢と廃疾は現象界に転移した 荒廃し傷んだ自然は あらゆる天然の「暴虐」となって人間存在を襲う 老生は…

これから

新型コロナウイルス。 ウイルス発生のその真相はいかなるものか。さすがに黒い影があるように思えてならない。 SNSでは生物兵器を疑う記事や動画が増えている。なぜこのような惨事を生むことになったのかが気になる。 武漢に住む妻の家族はウイルスに罹るこ…

武漢

中国武漢、コロナウイルスの問題。 深刻なことに憂慮している。なぜかと言えば、武漢は妻の故郷だからだ。 二年前の夏に、妻と武漢に行った。 黄鶴楼を見たり、妻の弟の案内で外食し、食事を楽しんだ。 街を歩いていてすぐに気付くのは「衛生面」のこと。 公…

再考しなければならないこと

久しぶりの投稿。 「放射線被ばく CT検査でがんになる」 近藤誠 著 を図書館で借りて読んでいる。 動脈瘤が見つかり、年一回、造影剤を投与してCT検査をしていくことで 瘤の大きさをチェックしていくことを医師と話し、 先月にも撮影をして、瘤が大きくなっ…

長い梅雨、曇りの日々が続く。 自分と妻の健康問題に始まり、親の老後の事など、悩みは尽きないが 開き直ってもいる。 そんな時こそ楽しむ術を駆使して、憂いに沈むモードを断ち切る。笑 リルケも度々読んでいたという聖書の「ヨブ記」を読み、 神保町で買っ…

若き日を過ぎて思う

「共食いの島」スターリンの知られざるグラーグ ニコラ・ヴェルト著 根岸隆夫訳 を読んでいる。 桜も散り始めて、春も通り過ぎようとしている。 昭和の「あの感じ」にまだ未練があるというのに、平成までもが終わる。 「あの感じ」とはロックバンドに打ち込…

小人の説

昨今の小説は全く読まない。 古いものを好んで読んでいる。 本当は小説なんか読まずに本当の物事を書いてある本を読むべきと思いつつも 古い映画を観るような気持ちで古い小説をつい手に取ってしまう。 若い頃は分厚い本を敬遠していたけれど ここ最近は薄っ…

2018 12/24 「風に揺れる」

良く晴れてはいるが朝から風の強い日。 自らの生涯研究の題材として、三十一年振りに0から翻訳して刊行された「聖書」聖書協会共同訳を先週購入した。 『変わらない言葉を変わりゆく世界に』との言葉が帯に記されている。 今読み進めている本はモンテーニュ…