長い梅雨、曇りの日々が続く。

自分と妻の健康問題に始まり、親の老後の事など、悩みは尽きないが

開き直ってもいる。

そんな時こそ楽しむ術を駆使して、憂いに沈むモードを断ち切る。笑

リルケも度々読んでいたという聖書の「ヨブ記」を読み、

神保町で買った、岩波文庫法華経」を読んでいる。

小説はトーマス・マンの「魔の山」を。

目が疲れて文字を拾えない時はギターを弾く。

ジム・ホールやメセニーが愛したジャズスタンダード、

「ALL THE THINGS YOU ARE」 は何度弾いても飽きない。

(ジム・ホールの弟子である井上智さんが帰国しているのを知って

二年ほど、井上さんのレッスンを受けてジャズを学んだ。)

ジャズには「考える」面白さがある。

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そういえば、キース・ジャレットは昨年から活動を停止したままだ。

健康問題による公演延期が発表され、そのまま延期公演も消滅。

(5,6年前に行った渋谷オーチャードホールでのキースの公演。

観客の咳、傘などのものが倒れる「雑音」で、

明かに演奏に支障を来しているのが分かった。

演奏するキースの体はビクンと反応し、奏でていたメロディも

変容し、途切れてしまう。集中力が削がれるのだ。

上ろうとしても引き摺り下ろされてしまう、、、そんな感じに見えた。)

色々なプロの演奏を観にいったけれど、やはりキースがダントツだった。

音楽の、ある地平に深く下りていく様は圧倒的だった。

その空間に存在する「透明な狂気」に痺れた。

そんなキース・ジャレットを観たいと思う今日この頃だが、、、。

年齢もあるし、来日はもう難しいかな。

間もなく夏到来、暑い夜にはジャズが合う。